考える英語(英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、簡単な英語だけで表現していきます。

英作『熊4(狂暴で、縄張り意識が強く、侵入者を威嚇する)』

英作問題『熊』 

4. ヒグマは、ツキノワグマより一回り大きく、狂暴で、縄張り意識が強く、侵入者を威嚇する。

⇒ 前回の問題4では、ヒグマとツキノワグマの生息地の違い等に触れた。今回も、日本にいる2種類の熊たちに関して、簡単に、正確に、英語で伝えることを目指す。

 

 

ツキノワグマ  (秋田・くまくま園)

 

 

 

 

『一回り大きい』

一回り大きい、ということは、どういうことか。

言い方がわからない時は、他の知っている言葉で、言い換えることが大切。わからないということに、拘泥せずに、それがどういうことか、素早く考えることが大事。

一回り大きいとは、簡単に言う(赤ちゃん言葉)と、すごく大きいということ。比べてずっと大きいということなので、

・Brown bears are much bigger than black bears. 

 

『狂暴』

これも、難しそうだが、いずれの場合も、言葉を訳すというよりは、実際に「狂暴」な人や、動物を思い浮かべた方が、自然な英語が出てきやすい。

熊もさることながら、人間でも、酒を飲んで泥酔し、狂暴になる人もいるし、日頃物静かなのに、何か気に障ることがあると、豹変し「狂暴」になる人もいる。

狂暴な人であれ、動物であれ、要するに彼らは、危ない者たちである。よって

・Brown bears are dangerous. 

・Brown bears are more dangerous than black bears. 

 

他にも、

狂暴ということは、要するに、危険であり、危険であるとは、要するに、暴力的なので

・Brown bears are violent. 

・Brown bears are more violent than black bears. 

 

さらに、狂暴を考える。

狂暴ということは、我々に対して、具体的に何をするかというと、襲ってくるかもしれないので、

・Brown bears may attack us. 

比較級にすると

・Brown bears may attack us more often than black bears. 

 

他にも、狂暴ということは、立場を変えて、逆に我々がどう感じるかを考えてみる。

狂暴なものを見た時、我々は「怖い」と感じるので、熊が狂暴ということは、熊が怖いと言い換えると

・Bears are scary. 

・Bears are scary animals. 

我々が「怖いと感じる」ならば、英語は be scared / be afraid などとなる。

・We are afraid of bears. 

・We should be more afraid of brown bears than (of) black bears. (ツキノワグマよりもヒグマを恐れるべき)

 

さらに、狂暴ということで、なぜ狂暴かを考えるのもよい。狂暴な者は、怒りやすい性格だからと考えると 

・Bears may get angry easily. (熊は、怒りやすいかも)と考えてもよいだろう。

比較級にすると

・Brown bears may get angry more easily than black bears. 

 

たまたま『狂暴』と言っているのだと、考えたら、英語表現もラクになる。

言葉の向こう側を見ることが大切。

考えるということは、自分が何を言えるかを、考えることである。

 

『縄張り意識が強い』

縄張りとは、何か。縄張りというと、危ない人たちの抗争なども思い浮かべるが、英語で言うにあたっては、赤ちゃん言葉で、簡単にどう言うか、要するに何と言うか、のように考えて、思考を集中させる必要がある。

 

動物にとっての縄張りとは、人間にとっての、安心する場所であり、生活圏である。要するに、それは「家」である。

 

では、縄張り意識が強いとは、どういうことだろうか。

こういう時は、具体的に考えるのがよい。

具体的に考えるとは、具体的に、場面を想像することである。

縄張り意識が強いものは、具体的に何をするか?

家を守ろうとして、戦う。

どんな時に?

敵が、自分の縄張り(家)に入ってくるときである。

 

・Bears fight hard when other animals come into their homes. 

(熊は戦う、他の動物が家に入ってくる時)

 

・Bears do everything to keep other aimals away from their homes. 

(熊は、他の動物を追い払うために、全力を尽くす)

 

・Bears do everything to protect their homes. 

(熊は、家を守るために、全力を尽くす)

 

・Bears are nervous when other animals come close to their homes. 

(熊は、他の動物が家に近づくと、神経質になる)

 

・Bears do not let any other animals come close to or come into their homes. 

(熊は、他の動物を、入れさせない)

 

・Their homes are very important to bears. You can't go in or go near their homes.

(家は彼らにとって重要であり、あなたは、近づいたり、入ることはできない)

 

など、『縄張り意識が強い』とはどういうことか、具体的に言うと、上記のようになるだろう。

 

 territory という語がある。

テリトリーのことであるが、この語の形容詞は、territorial という。territorial を使うと『縄張り意識が強い』という意味である。以前に、授業でアフリカのカバの話を扱った際に、territorial という語があり、Hippos are territorial animals. だと知った。今回は、熊だが、熊は広範囲に行動するので、基本的にはあまりterritorial ではないようだが、子連れだったり、空腹等の状況などで、territorial の性質となるのだろうか。獲物への執着が強いとは聞く。

 

『侵入者を威嚇』

侵入者とは何か。intruder (不法侵入者)という語はあるが、知らなくても、考えることが大事。そしてこの語が、この文脈で使われるかもわからないので、どんな場合でも、自分の頭で考えて、説明できることが、英会話上達に不可欠である。

 

簡単に言うと、侵入者とは、「誰か」someoneである。

その「誰か」が、侵入ということは、具体的に言うと、家に入ってくるのである。よって、

・Someone comes /goes into your house. 

フォーマルに、侵入というと、 break into と言う。強盗が押し入るという状況で使う。熊の文脈ではないだろう。その点、基本動詞は、普遍的なので、どの状況でも使える便利なものである。

 

・When other animals go / come into bears' homes or territories. (他の動物が、熊の領域か家に入ってくると)

 

『侵入者』という語を、文で言い表すのである。その柔軟性を、英作の練習で培うことで、表現力が増す。

 

『威嚇する』

これを考える際、簡単に考えるのは、当然であるが、それと共に、【なぜ】を考えたい。

熊が、威嚇するのは、なぜか。

 

怒っているからである。

・Bears get angry when other animals come into their places. 

 

威嚇するとは、怖がらせることである。scare という語はaway と組み合わせて

・Bears scare other animals away. (追い払う) のように使う。

 

威嚇することは、その目的は、怒って、立ち去らせることなので、go away を使い

・Bears get angry and make other animals go away. 

 

 

 

まとめると

『ヒグマは、ツキノワグマより一回り大きく、狂暴で、縄張り意識が強く、侵入者を威嚇する』

・Brown bears are much bigger than black bears. They are more dangerous or violent than black bears. Brown bears are nervous when other animals come close to their homes. When other animals come into their homes, they will get very angry and they will do everything to make other animals go away. 等。

 

考えるということは、自分の内にある知識を活性化することである。考えなければ、我々は何を知っていて、何を知らないか、わからない。我々は、すぐに答えを外に求める。考えればわかることなのに、わからないという前提であれば、わかることでも、わからないとなる。

 

之(これ)を知るを之を知ると為(な)し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなり。

 

論語の言葉である。

 

我々は、知っていることを、知らないと思い、逆に知らないのに、知っていると思う。本当に知るためには、何を知っていて、何を知らないかを、知ることが、本当に知ることに至る道筋だろう。

 

自分が知っているかどうか、知るのは自分しかない。

 

自分で考える他ない。

 

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